先輩たちのエピソード
01メーカーを支える影の立役者
「伝わる」ことが、こんなに人の役に立つなんて
人の役に立つ仕事をやりたい。そう願って入社した私も、こんな仕事があるなんて夢にも思いませんでした。
平プロモートの仕事は「技術資料」制作。
…なんて言うとお堅い印象だけどつまりは「伝える」こと、なんです。
例えばマニュアル。手順書だけでなく教育や販売促進、トラブルシューティング、取扱説明書…色んな種類があります。 そもそも、そういった資料はメーカーさんがつくっていると思いませんか?確かに自社でつくる会社も多いです。でも、商品を作るのと、その商品を伝えるのは別の話なのです。 「誰に」「いつ」「何を知ってもらう」か、他にも様々なポイントを押さえていないと「伝わる」ものになりません。
・・・という私もまだ入社1年目。日々勉強です。
先日、ある会社から『新人が、先輩に教わらなくても作業できるようにしたい』という依頼を頂き業務マニュアル制作に携わることになりました。
その会社の作業の中に「ひとたたき」という動作があるのですが、これは
①左手に持った線の先端に接着剤を塗布
②左手ごと作業台に打ちつける
という、一見とても簡単な動作。
現場では「当たり前」とされる動作なのですが、そこにはとても大切な理由が隠されていました。
この動作の後にデータをとるのですが、塗布する接着剤の量が多くても少なすぎてもデータの精度を左右してしまう為、個人差なく「適量」を塗布するということ。また、「台に打ちつける」だけに見えた動作も、本来の目的である「正確なデータ」をとるためには欠かせないことなんです。
こういった「当たり前」と言われる動作の理由を理解する。そうすることでどのくらいの量を塗布し、どの程度強く打ちつけるのかを読み手に的確に伝えることが出来ます。そしてそれこそが私たちの仕事なのだと改めて痛感しました。
そして、そのマニュアルを手にした方が新しく作業を覚えて一人前に育ってゆく。間接的だけど、こんな風に人の役に立つことができる。もっともっとたくさんの人の役に立ちたい。大変だけど、そんな想いでワクワクしてきます。