製造業にECが必要な理由 ~B2Bでも始められるデジタルコマース~

製造業にECが必要な理由 ~B2Bでも始められるデジタルコマース~
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近年、B2C市場ではEC化が当たり前になりつつありますが、B2B市場でもその流れは確実に進行しています。

特に製造業や部品業界では、「受発注の効率化」「販売チャネルの多様化」「グローバル対応」が求められるなか、ECサイトの導入は“先進的な取り組み”から“必要不可欠なインフラ”へと変化しています。

とはいえ、「代理店との関係性をどう維持するか」「価格設定の複雑さにどう対応するか」といったB2B特有の課題から、導入に踏み切れない企業も多いのが現状です。

B2BとB2C、両立できるECのかたち

平プロモートでは、こうした課題に向き合う企業のために、「B2BとB2Cのハイブリッド型EC構築」を支援しています。

これは、既存の販売代理店網や業務フローを活かしながら、エンドユーザー向けの直販チャネルも確保できる仕組みです。

  • 業者や購買履歴に応じた価格設定(例:B2B価格/再注文特典など)
  • 代理店との見積・交渉・発注をオンラインで効率化
  • 多言語・多通貨・ローカル要件(税制・配送・決済)に対応したグローバルEC展開
  • データ活用による購買傾向の可視化とマーケティング活用

これらはすべて、B2B企業が抱える“複雑さ”と“高効率”を両立させるための機能です。

TOYOTAが挑戦した、アフターパーツ市場のEC化

私たちは、TOYOTA様のアフターパーツ事業におけるデジタルコマース構築も支援させていただきました。

TOYOTA様は、これまでオンライン販売が存在しなかったアフターパーツ市場に向けて、ECサイトの立ち上げという新たな挑戦に踏み切りました。

これは「車の販売」ではなく、メーカーとして未着手だった“アフターパーツの直接販売”への本格参入を意味しています。

特に注目すべきは、展開国ごとの戦略の違いです。

シンガポールでは、「Jobber」と呼ばれる部品商(B2B取引)を対象としながら、一般ユーザー(B2C)も利用可能なハイブリッド型ECサイトを構築。Jobberの既存の商流や業務フローを重視しつつ、個別のB2B価格提供にも対応しました。

ランク(Tier)ごとに異なる卸売価格での部品商向けパーツ販売をデジタル化。店舗での店頭販売が中心だったD2C(Direct-to-Consumer)用のデジタルチャネルによって新たな収益機会を得ることになりました。

一方、パキスタンではB2Cユーザーを主軸に置いたサイト構成を採用し、エンドユーザーの利便性を最優先にした設計を行いました。

いずれも独自のUI/UXをもとに、Adobe Commerceプラットフォーム上で実現されています。

こうした多国・多層展開は、TOYOTA様が東南アジア諸国に向けて推進するアフターパーツ戦略の中核を担っています。

国ごとにB2C向け・B2B/B2Cの混在、と状況が異なっていましたが、そうした製造業の課題を解決するソリューションを提供いたします。

「今さらEC?」ではなく、「今こそEC」

多くのB2B企業が「ウチの業界にはまだ早い」「代理店との関係があるから難しい」と感じているかもしれません。

しかし、TOYOTA様のように顧客接点の再設計と業務の効率化を両立するEC構築こそが、今まさに求められている取り組みです。

デジタルコマース、まずは相談から

平プロモートでは、貴社の販売体制や業務フローに合わせたECの構想~設計~実装~運用支援まで、一気通貫で伴走いたします。

代理店との関係性を活かしながら、グローバルで通用するECプラットフォームを構築したい方は、ぜひ一度ご相談ください。

詳細はこちら:デジタルコマース


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