接続詞の使いどころ
たとえば何かを詳しく説明しようとするとき、私たちは「昨日夜更かししていたから寝坊してしまった」「あんこは好きだけどお汁粉は好きじゃない」など、「~から」「~けど」といった接続詞を使って前後の文章をつなげますね。
では、この接続詞にはどのような種類があり、どのような機能を持つのでしょうか。様々な種類がある接続詞の役割を理解して、物事を正しく順序立てて説明することを意識すれば、より人に伝わりやすい文章を書くことができます。
接続詞の種類
順接
今日は空が晴れている。だから、日差しが暖かい。
上の文章では、前の文で“空が晴れている”という状況を説明し、後ろの文では前の文の状況がもたらした結果として“日差しが暖かい”ということを説明しています。このように前の文の事柄が原因または理由として起きた結果を後ろの文で説明する場合、「順接」の接続詞で2文をつなぎます。
「順接」の接続詞の例……だから、そのため、したがって、ならば、等
逆接
昨日の天気は晴れだった。しかし、今日は雨が降っている。
「逆接」は、前の文の内容から予測される結果と逆の内容を後ろの文が述べる場合に使います。
上の文章では、“昨日の天気が晴れだった”から“それなら今日も晴れだろう”という予測の逆である“今日は雨が降っている”という内容を述べています。
「逆接」の接続詞の例……しかし、だけど、だが、ところが、等
並列
犬は飼い主に忠実だ。かつ、とても賢い。
上の文章は、犬の“飼い主に忠実”“とても賢い”という2つの情報を並べて挙げています。
対等な情報を並べて述べるときに使う接続詞が「並列」です。
「並列」の接続詞の例……かつ、また、それから、および、等
付加
優勝者はメダルが授与される。さらに、賞金も与えられる。
上の文章は、優勝者に対して与えられるものがメダルと賞金であることを述べています。
前の文で述べた情報に対して、さらに情報を追加する場合に「付加」の接続詞を使います。
「付加」の接続詞の例……さらに、その上、しかも、等
転換
本日は遠いところからお越しいただいてありがとうございます。それでは、早速会議を始めましょう。
「転換」は前の文から話題を変えるときに使います。
上の文章では、挨拶を述べてから本題へ話題を移すために「それでは」と転換の接続詞を使用しています。
「転換」の接続詞の例……それでは、さて、ところで、等
対比
鈴木さんは毎日倹約にいそしんでいる。一方、佐藤さんは浪費家だ。
「対比」は前の文と後ろの文を比べて述べる場合に使う接続詞です。
上の文章では、鈴木さんと佐藤さんの話題を並べて比較しています。
「対比」の接続詞の例……一方、逆に、等
選択
パソコン、またはタブレット端末を使えば閲覧ができる。
上の文章は、パソコンとタブレット端末の2種類のハードウェアを挙げて、読む側にどちらかを使うよう選択を促しています。
このように物や人、条件を並べてどちらかを選ぶような文を書くときに使うのが「選択」の接続詞です。
「選択」の接続詞の例……または、あるいは、それとも、等
補足
柿は甘くておいしい。ただし、渋柿は渋味が強い。
メインとなる文章に対して補足の情報を説明するときは「補足」の接続詞を使います。
上の文章では、前で述べた柿の情報に補足して、渋柿の話を挙げています。
「補足」の接続詞の例……ただし、ちなみに、なお、もっとも、等
例示
紙に絵を描くには画材が必要だ。たとえば、色鉛筆やクレヨンだ。
前で述べた事柄に対して例を挙げるときに「例示」の接続詞を使います。
上の文章では、画材の例として色鉛筆やクレヨンを挙げています。
「例示」の接続詞の例……たとえば、いわば、等
言換
村田さんは何でもできるし、何でも知っている。つまり、彼は天才だ。
前の文章で述べた情報を短くまとめて言い換えるとき、「言換」の接続詞を使います。
上の文章では、村田さんがどんなことができるのかを述べた後、それらの情報をまとめて「天才」と言い換えています。
「言換」の接続詞の例……つまり、要は、すなわち、等
接続詞の使い過ぎには要注意
接続詞を使えば、文と文をつないで一つの話題をより詳しく述べることができます。
しかし、接続詞を使い過ぎるにも注意が必要です。下の文章を読んでみてください。
昨日はとてもいい天気だった。だから、出かけようと思ったけれど、財布がいくら探しても見つからなかった。しかも定期入れもなかった。そのうえスマートフォンも見つからなかった。なので、非常に困った。だから母親に電話をかけた。すると、すぐに家に来てくれた。そして、探すのを手伝ってくれた。だけど、すべて見つけるには結局一日かかってしまった。なので、その日は出掛けることができなかった。
どうでしょう、読んでいて非常にくどく感じませんでしたか?
文同士をすべて接続詞でつなげようとすると逆に読みづらい文章になってしまいます。
ここから接続詞をいくつか減らすと、下のような文章になります。
>昨日はとてもいい天気だった。出かけようと思ったけれど、財布がいくら探しても見つからなかった。定期入れもスマートフォンも見つからなかった。非常に困って母親に電話をかけた。すると、すぐに家に来て探すのを手伝ってくれた。すべて見つけるには結局一日かかってしまった。なので、その日は出掛けることができなかった。
最初の文章よりいくらかすっきりして読みやすくなりましたね。文章を書いたら接続詞の種類とバランスを意識して読み返すようにすると、話の流れを理解しやすいすっきりとした文章に仕上がるはずです。
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